不器用な天才数学者…今までのマッチョなラッセルクロウのイメージを覆す人物像。
真面目で無骨なジョンナッシュは、数学に没頭するあまり社会生活に適応出来ないはみ出し者。それでも美しいアリシアと巡り合い結婚する💒
彼を変えると思われた幸せな家庭生活。
でも…あの現実と幻覚の交錯する世界観をどうとらえたら良いのだろう。どちらも区別がつかない程リアルで、ジョンの頭の中の様に混乱する。
数学者…私自身が文系だから理系の人の頭脳に憧れる。私には理解不能な数式を操って世の中に貢献する彼らを尊敬してやまない。
でも…映画の中に出てくる彼らは変わった人物が多い。＂博士と彼女のセオリー＂も＂イミテーションゲーム＂も＂グットウィルハンティング ＂も＂博士の愛した数式＂もそう。そして彼らには必ずそれを献身的に支える存在がある。
この映画では妻のアリシア…いつも考える…私に出来るだろうか？夫の非凡な才能を支える為、自分の生涯を犠牲にするなんて。いやもしかしたら犠牲とは思っていないのかも。
二つの世界を彷徨いながらノーベル賞受賞という偉業を成し遂げたジョン。実話だって知らなかった。
妻アリシアとの愛の物語でもあり、ミステリー仕立てのお話でもあり、ちょっとゾクッとするホラーの様な要素もあり…見応えあります。
そしてマッチョラッセルの繊細な演技と、ジェニファーコネリーの美しさが際立ちます。
雰囲気のあるジャケット写真に惹かれて選んでみたけれど、最後まで真剣に見入ってしまいました。
