なんだかよく分からないけど、なんとなくいい感じの邦題。
小さな村に突然美女がやってきて、鼻の下を伸ばして振り回される、というか勝手に振り回っていくイタリアン野郎たち。
彼女を中心に、特になんてことない人間関係が淡々と続きますが、作品の感触や、随所に挿入される美しいカットもあって飽きません。
女性の死体があがり、物語はフーダニットのミステリーの色合いを強めていきますが、メインプロットはあくまでも、記者志望の若者ジオバンニが成長して、未来へ向かっていくビルドゥングスロマン。
なんですが、途中で彼の存在感が薄くなってしまい、バランスがやや悪くなった気がしないでもありません。
ミステリーとしても、綺麗にまとまってますが、基本的に犯人は誰でもいいので😅、ミステリーメインで見てしまうと弱いです。
犬事件によって、自分も偏見を持っていることを強烈に自覚した時の表情が印象的。
ラストの爺さんにじんわり。
なお、日本語字幕は中国人に依頼した模様。多分。