アラバン

デリシュ!のアラバンのネタバレレビュー・内容・結末

デリシュ!(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

料理を切り口に貴族の没落と社会の転換期を描いていて、味付けは薄めも後味が良くて高評価。

元公爵お抱え料理人が、田舎でフランス初の大衆料理店(レストラン)をオープンする。

貴族だけではなく、農民でも誰でも「料理」が食べられるお店を作るというのは、まさに“革命的“アイデアで、謎の助っ人女性の大活躍もあってお店は大繁盛。


貴族は最初からかなりデフォルメされていたが、料理店で庶民に囲まれてピエロに成り下がったシーンで、貴族と彼らが主導していた価値観がもはや無用の長物と化していることを象徴的に示し、最後にバスティーユのテロップでトドメ。上からの開放的なカットでの締めも良かった。

庶民に「料理」を開放して、貴族に平和的に勝利したことは、暴力的なバスティーユ襲撃の裏ヴァージョン?

絵画のような画も綺麗。
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