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アンフェア the answerのtmcてむしーのレビュー・感想・評価

アンフェア the answer(2011年製作の映画)
2.7
篠原涼子主演ドラマ「アンフェア」の映画版第二弾です。
山田孝之が新たに検察として登場する、ネイルガン事件の映画です。


ストーリー
北海道に異動になった雪平(篠原涼子)は、上司の一条(佐藤浩市)と恋人関係にあった。
一方、東京ではネイルガンを使った連続殺人が行われており、雪平の元旦那でフリージャーナリストの佐藤(香川照之)が容疑者として浮上する。
佐藤は雪平と会い、「これは予告殺人で、容疑者になったやつが次に殺される」と言い海外へ逃亡することを伝える。
しかし翌日、佐藤は死体になって発見され、雪平に疑いの目が向く。
検察の村上(山田孝之)に助けられ逃亡したものの、雪平は佐藤を殺した犯人、そして影に渦巻く陰謀を暴くため奔走する。


映画版第一弾の「アンフェア the movie」の続編です。
前作のラストで、警察内部の不正が発覚しましたが、今作ではその黒幕に迫っています。
当時はまるで最後の映画のようなキャッチコピーで宣伝していましたが、この後に第三弾になる「アンフェア the end」があり、そちらが完結編となります。

今作では元旦那が早々に殺されたこともあり、ドラマ版や前作で見せたような陽気な雪平はあまり登場しません。
映画自体も全体的に暗い雰囲気で、北海道の寂しさのある雪景色(紋別市で撮影されたそうです)とマッチしています。

冒頭で前作のちょっとしたおさらいをやってくれるので、前作のストーリーに自信がない方でも見やすいと思います。
警察の不正・陰謀となるとかなり難しい話に見えますが、その辺りも複雑にならないようになっているので大丈夫です。
(踊るシリーズよりずっと簡単…笑)

動いている間、雪平は本当に無鉄砲というか行き当たりばったり(に見えます)
実際はちょっと無理矢理な感じで、伏線回収を兼ねて色々説明されるんですが
後付けっぽく見えなくもないんですよね。

ドラマ→映画1→映画2と、陰謀に翻弄されてきた雪平が真実を求めて足掻くストーリーはかなり好きです。
ただ真犯人や黒幕に関しては分かりやすすぎますね。アンフェアのいつものパターンでした。
グロいシーンもあるので、苦手な方はご注意ください。