オカルトチャンピオン

英国王のスピーチのオカルトチャンピオンのネタバレレビュー・内容・結末

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

王族に全く興味がないから、親近感も感情移入もできないだろうと思ってた。

王族ならではの苦悩が描かれていて、ヨーク公は子どもの頃から厳しく身体を矯正されて、乳母からのいじめもあり、自分に自信が持てず吃音症になっていた。
王様ならではって言ったけど、この病気は作中でも語られるように退役軍人たちも起こっている心の病気なんだと知った。

王族とか偉そうな人たち苦手だけど、ひとりの男の葛藤であった。

そして映画は吃音を治すために雇われた言語障害専門のローグとヨーク公のはなし。

ローグの訓練方法がすごいユニークでおもしろい!
ローグ自身、言語障害を治療するきっかけとなったのには切ないストーリーがあって、この人は本当に信頼できる人だからヨーク公頑張って治せっ思ってるそばから、すぐブチギレるし平民を馬鹿にした物言いをしたりするから困る。
2人の距離が近くなって信頼し始めてるからこそなんだろうね。
ヨーク公にとって唯一本音で話せるのがローグなんでしょう。

映画のタイトルになってるこの映画最大の山場であるスピーチは力強くローグとの深い絆を感じるも、これから第二次世界大戦に突入してすごい数の人が死んでくんだよなと思うとこのスピーチに感動というより胸が苦しくなるけど、ここで英国が決断をしたからこそ今の欧州があると思うと感慨深い。
そして語り継がれるべきはなしだと感じる。

最初の先生が口の中にビー玉めっちゃ入れさせて喋らすっていうめちゃくちゃ意味わからない練習させてて笑う。ヨーク公がブチギレてたのごもっとも!飲み込んだらどうすんねん!っていう感想。