オカルトチャンピオン

スウィング・キッズのオカルトチャンピオンのネタバレレビュー・内容・結末

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

とんでもない映画だった。そしてとんでもなくおもしろい映画だった。
数分前のあんなに素晴らしい生に満ち満ちたダンスの後、世界が終わってしまった。

朝鮮戦争下の収容所で集まったダンスチームのはなし。
それぞれが違った状況でこの場所にいて、当時の戦時下のこの場所ではいわゆるはみ出されてしまっている5人のダンスチームの彼ら。

ダンスをしたいだけなのにアメリカかぶれだ反動分子だと激しく罵倒される世界。

"人を殺し、国を分ける思想がバカげてる。"
"クソイデオロギー。"
ほんと、これな。
人を感動させられるものにどこの国のもんだとかねーし、権力者が利用したりとかクソだ。

ダンスできなくても町中の音はリズムを刻んでいるように聞こえるし、踊り出したらどこまでもどこへでもいけるくらいダンスが弾けていく。
"ダンスシューズを履けば、戦争も食べる心配も全部消える"
どのダンスシーンも最高だったけど、ギスとパンネそれぞれが講堂、道で踊る姿。
デモしてる奴らも金網も邪魔で蹴り飛ばしながら踊り走る姿が最高すぎた!!

めちゃくちゃ良い映画でした。

おれはこの映画を見て、もしこの先戦争になったとしても食いたい物や戦前にしていた仕事の話はしません。
速攻で死ぬからです。っていう感想。