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英国王のスピーチのmiiのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.0
先日観た「シャイン」でジェフリー・ラッシュをまた観たくなり
久しぶりに安定感のある「英国王のスピーチ」を。

ジョージ6世とライオネル・ローグとの初めての出会いで
同じ悩みを持った子供がスピーチで出迎える場面にも
彼の克服への挑戦の始まりを決意させる事と
「吃音症」に基づく本作の始まりとして
我々が鑑賞する導入となる 印象深い場面でありました。

国王と平民が 垣根を超えて融和する物語のスタートとして。

彼の辛い過去によって 永きに渡り影響している苦悩と
国王として務めを果たさねばならない重圧を
支える家族と協力者によって克服していく様に
国王でありながらも親近感を覚える。

と簡単に書いたけれども
妻エリザベス王妃と友人ライオネル・ローグの愛情があったからこそ。
支えてくれる人がいるから生まれる強さも
しみじみと伝わってくる物語。

ラストのスピーチは
うまくいきますように···とドキドキとこちらまで緊張してしまう。
当時はきっと国民も 同じ想いで聞いていた者も多かった事でしょう。
一生懸命に話す姿が想像できる国王に
終えた時は 国王の成長を感じられた事に喜びと励ましも貰えたのではないのでしょうか?
奇しくも 第二次世界大戦が始まろうとする その時に。

あのスピーチの背景があるから
自然と涙を誘うのですよね。

Wでつっかえたのは ワザとだと言い返す国王も 粋でした。

この作品を観ると ジョージ6世とエリザベス王妃を両親に持ったからこそ
かのエリザベス女王のお人柄があったのだとも思えてきますね。
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