ただのスピーチの練習でここまでになるとは。
全体的にとても美しい作品。
国民に国王の威厳を示す当時としては唯一と言っていいだろう“声”。
うまくしゃべれないとなってはかなり深刻な問題であっただろう。
さらに第二次世界大戦が重なる。
でもこれは、かなりコメディチックに描いていたのが自分はかなり好み。
よくよく考えたら、一国の王になろう人間がそこら辺の医者でもない専門家に、吃音を治してくれとすがるのは面白い状況笑。
そしてその過程で明らかになる過去、国王のおかれる状況。そこでのギャップのある演出でぐっと引き込まれる。
コリンファースの演技はずっと観ていたかった。かっとなる、ど緊張する、泣く。すべての演技が素晴らしかった。
スピーチのシーンの緊張感。国王が過度に感じている周囲の威圧感がすごく伝わってきた。
“壁の絵画さえ私を見ている”
視点が面白い。