MARUKO

英国王のスピーチのMARUKOのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
3.8
ただのスピーチの練習でここまでになるとは。

全体的にとても美しい作品。
国民に国王の威厳を示す当時としては唯一と言っていいだろう“声”。
うまくしゃべれないとなってはかなり深刻な問題であっただろう。
さらに第二次世界大戦が重なる。

でもこれは、かなりコメディチックに描いていたのが自分はかなり好み。
よくよく考えたら、一国の王になろう人間がそこら辺の医者でもない専門家に、吃音を治してくれとすがるのは面白い状況笑。

そしてその過程で明らかになる過去、国王のおかれる状況。そこでのギャップのある演出でぐっと引き込まれる。

コリンファースの演技はずっと観ていたかった。かっとなる、ど緊張する、泣く。すべての演技が素晴らしかった。
スピーチのシーンの緊張感。国王が過度に感じている周囲の威圧感がすごく伝わってきた。
“壁の絵画さえ私を見ている”

視点が面白い。
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