この辺りから4〜5作のDB映画は割と良い。それまでの“何か違う”感が薄れ、“わかってる”感が強くなる。ドラゴンボールのツボを心得た仕上がりが複数作続くのが嬉しい。
今作はフリーザの兄クウラ。フリーザよりもう1段多く変身できるというプレイバリューもアリだと思う。
ギニュー特選隊にあたる、クウラ機甲戦隊サウザー・ネイズ・ドーレも、“らしい”デザインと設定だと思う。
冒頭はクリリン・悟飯・ウーロンらで山でキャンプ。えぇ？お前等ターレスの時もキャンプしてたじゃん。変な宇宙人が襲来するからお前等キャンプするなよ！
案の定クウラ一行がフリーザを倒したサイヤ人を目指して襲いかかってくる。
悟空が一度やられて、悟飯が仙豆を取りにカリン塔へ。スカウターで悟られない様にハイヤードラゴンに乗っていくという作戦。
おお！ハイヤードラゴンが初めて必然性を持って起用された！今まで居なくてもいいどうでも良いキャラクターだったが、こういう使い方ならアリ。
一生懸命飛んでいるのも、悟空復活まで間を持たせるのもハラハラさせる要因として上手い演出。
その間、ピッコロが戦って間をつなぐ。腕がグニャグニャ伸びて戦うなど絵面も面白い。スピード感もあって迫力ある。この時期のドラゴンボールの作画は実に良い。
変身したクウラに苦戦する悟空。巨大なエネルギー弾とかめはめ波の押し合いは胸熱ですわ。
クウラに勝って平和に戻ると、最後にピッコロが「フンッ！」と鼻を鳴らす。この「フンッ！」終わりがこの後3作続くんだよな。このルーチンはなんなんだと当時から謎だった。
でも全体的に良い出来。
