とびん

春の雪のとびんのネタバレレビュー・内容・結末

春の雪(2005年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

幼なじみが宮家へ嫁いでしまい、身分差の恋愛に熱中するラブロマンス。
終始、自業自得やんけ! と思っていた。
不倫って、相応の理由がないとやってはいけないと思う。
絶対やんなよ! とは言わないけど、1度振ってやっぱり好きだから不倫しよってのは図々しすぎる。
主人公が子どもっぽいのはキャラ的にはわかるけど、イマイチ好きになれなかった。
三島由紀夫原作らしいが、おそらくこの手の邦画は小説ならではの良さが秘められていると思う。
ラブシーン撮って、ちょっと雰囲気重くしたら面白くなるだろって思ってる映画監督がどれだけいるだろうか。
この映画も脚本的には、なにもない。
伏線もなければ、いいセリフもない。
ただカメラワークはとてもよかった。
柱越しのカットとか主人公らの行為中に柱を交えるカットなど。
最後、聡子は出家して、それを追いかけにお寺まで行く主人公。体をムチにして通いつめた結果、風邪をひいてしまう訳だが……。
最後、階段で倒れているところ。
いや、死なないのかい! の思った。あそこで行き倒れれば主人公に同情するところなのに、のこのこ東京に帰るんかい!
もし主人公が亡くなったら、「今世では会わない」という固い約束がアクセントになるのに。
キャラもエンディングも微妙な作品だった。
とびん

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