二式

機動警察パトレイバー2 the Movieの二式のレビュー・感想・評価

5.0
戦争と平和。本来対義語でないはずの二つの言葉がいつからか対義語のように使われたのか。戦争でないというだけの平和。それは幻ではないのか。
押井監督の一貫したテーマの現実と虚構で日本の平和を問う作品。20年以上前の作品でありながら今でも通じるテーマであり、何度見てもその時の日本と照らし合わせ考えさせられる。
東京で戦争をシュミレーションすることを描いたポリティカルフィクションとしてリアルさがあり、大人の恋愛物としても成り立っていてとにかくシナリオが凄い。
個人的には押井映画の魅力の一つに背景の美しさがあると思う。この映画の荒川の会話シーンや南雲さんが柘植に会いに行くシーン等とにかく背景が美しい。面白い構図も多く、一つ一つのシーンも美しくて映像を見るだけでも面白い。
オールタイムベストの一本
二式

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