ぉゅ

エクソシスト/ディレクターズ・カット版のぉゅのレビュー・感想・評価

3.7
2020年 鑑賞
ウィリアム・フリードキン監督の、ウィリアム・ピーター・ブラッティ先生の同名小説原作の、傑作ホラー作品「エクソシスト」(73) 公開25周年を記念して、公開時にラッシュ版からカットされた15分ほどのシーンを追加した作品。ブリッジ姿勢で歩くシーンが一部復活した事で有名。

女優のクリス(エレン・バースティンさん)の一人娘のリーガン(リンダ・ブレアさん)に憑依した悪魔と、カラス神父(ジェイソン・ミラーさん)らの、悪魔祓いによる戦いを描いたホラー作品。

神父と悪魔の像が対峙してからの場面が変わるところ個人的に好き。良からぬことが起こりそうと、想起させる。
地下鉄のシーンはビクってなる。電気ビリビリから、あのおじさんの眼が...

少しずつ見えてくるリーガンの異変。そしてカラス神父の母の死への葛藤(+ リーガンの悪態に使う汚い言葉の数々...)。暴れ回るリーガン... 白目を剥き、悪態をつきまくるリーガン... で、(やっと)血をを吐きながらのブリッジ歩き... で、ポルターガイストに、 “キリストにフ●●●しな” の展開... それで(やっと)悪魔祓いの依頼へ。ここに至るまでのプロセスを丁寧に描き、恐怖の叫びや涙等に、本物にこだわった監督だからの恐怖... 有名なシーンは意外と早い段階には出てこない。そんな現実は甘くねぇ!ってことだね。

リーガンが知りようのない、カラス神父の来客や神父の母のこと、リーガンの声、お腹から浮き出てきた “help me” の文字... 神父も本腰を... 悪魔と会話をするな!悪魔の言う事に耳を傾けてはいけない!でも、ベッドはカタカタと動き、宙に浮き、棚の扉も開いたり、閉まったり、カーテンも舞い、リーガンの首は音を立てながら360°回り、リーガン自身が宙に浮く... そして、悪魔の...
最後の悪魔祓いの展開... 怒濤。悪魔って強靭なんだね... そう思うと恐怖だ!

私としては、ねずみ探しの屋根裏のシーンや、パーティでの「宇宙で死にな」からの失禁シーンも恐怖だった!が、あれと悪魔の仕業を、同系列に置いた議論が気に食わない!そうでないかもしれないが、個人としてそういう側面持ってあったように思えた...

1102(20-235)
ぉゅ

ぉゅ