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生き残るための3つの取引のhi1oakiのレビュー・感想・評価

生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)
3.7
ちょっとファン・ジョンミンに会いたくて…。
いかにも韓国映画な“権力を持つものはだいたい悪党”という話なんだけど、これは韓国版「ファウスト」なのかな。
主要な登場人物の名前がチェとチュとチャンというハードルの高さはありますが、その3人の中でチュ検事を演じるリュ・スンボムが凄い。大味な演技かもしれないけど、それがウザさを増幅していていい。上司にしたくない男ナンバーワンです。その部下を演じてる“毎度お馴染み”チョン・マンシクの弱々しさがチュの厭さをさらに磨き上げる。下手な演出ならユ・ヘジンとキャラが被ったりしそうな所を巧く描き分けられてる。
物語的には、それちょっとやりすぎててさすがに隠しきれなくない?って部分も多々あるんだけど、もうこの“堕ち”を競う感じが楽しくなってくる。そこはもちろんファン・ジョンミンが優勝なんですけどね。
さらにマ・ドンソクまで出てるんだけど、彼にはもう少し見せ場を作ってあげて欲しかった。終盤の盛り上げのためだけに用意されたキャラになっちゃってるのが残念。
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