ザマス

春夏秋冬そして春のザマスのレビュー・感想・評価

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)
4.0
人間の業の話。

男は女を通じて、俗世を知る。そして、欲を知り、執着し、罪を背負う。
男の人生は間違っているのだろうか?
何も知らないまま、同じ日々を繰り返し、周りの木々の様に生き、そして死んでいく。それが正しい人間の営みなのだろうか?それが幸せなのだろうか?そうではない、業こそが、人間らしさなのではないか?そう問いかけられている様な気がした。

夏と秋のシーンが非常に良かったが、冬が少し冗長に感じ、最後の春はもう少し見たかった。
湖の水面に迫る木々、とめどない水の流れ、人を拒むような岩肌、光に照らされる朝の靄、美しい映像に脱帽。
ザマス

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