オーウェン

春夏秋冬そして春のオーウェンのレビュー・感想・評価

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)
3.8
キム・ギドク作品には毎回ハッとさせられる場面や描写が必ずある。

ところがこの映画は他の映画以上に静かだが、雰囲気の良さが主張してくるため春夏秋冬の意味を強く感じ取れる。

春は無邪気な子供。夏は恋に狂い、秋は悟りを促す。そして冬には再び寺に帰ってくる。
戻るべき場所への郷愁と、己への戒めがしっかりと描かれている。

下手をすればギャグにでもなり兼ねないお札や字を彫るなどのシーン。
これらをすべて意味のあるものに昇華させるキム・ギドク。
やはり見逃せない監督の一人である。
オーウェン

オーウェン