アルバート

最強のふたりのアルバートのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
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{過去(2014年11月10日)に書いた感想文。評価点未記。}

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 最強のふたりはそれぞれに問題を抱えている。
 フィリップは誰にも心を開けないでいる。元々プライドが高い上に、自分が障害者ということにもコンプレックスを抱えている。後天的に障害を持ったために今の自分を本来の自分ではないと思っている。しかし、ドリスと出会って、その分け隔てなく接する態度に、フィリップは隠してきた自分をさらけ出していく。障害があることを受け入れることで やっと一歩前進することができる。フィリップは自分のやりたい事に向かって突き進む。そうなった彼を止めることはできない。
 ドリスはみんなの心を明るくしてくれるが、自らの抱える問題を直視できないでいる。しかし、収入を得て自らの力で生活し、誰かから褒められ、認められていく内に、自尊心が芽生え、自分を顧みる余裕が出てくる。彼もまたフィリップと出会うことで人生が変わったのだ。
 お互いがお互いを必要とし、お互いを高めあえる関係。そんな事を、映画を観終わってタイトルを見直した時にしみじみと感じたのである。
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