あちゃみ

最強のふたりのあちゃみのネタバレレビュー・内容・結末

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台はパリ。
パラグライダーで頚椎を痛め、全身麻痺になった大富豪フィリップの介護人を探す面接に黒人で貧乏な若者ドリスがやってくる。彼の不躾で裏表ない態度に興味をもったフィリップは一か月の試用期間を与えることに。周りは反対するが次第に2人の間には強い絆が結ばれる。


ドリスは正直デリカシーが全くない。フィリップに堂々と障害者だとジョークを言って笑う。でもきちんと人を見ていて、嫌がりながらも世話焼きな一面も。そんなドリスに対してフィリップも面白い反応が見たくていろんな場所に連れてったり、音楽を聞かせたりする。ドリスが音楽隊の前でダンスするシーン大好きだなぁ。今年は退屈な誕生日にならなくてよかったね!!
文通相手の女性に会えずに辛くてドリスに電話するとこもめっちゃいい
「遠くへいきたくない?」
「逃げたい?」
「あぁ」
「どこへいく?」
「息をしに」
のセリフのとこいい。泣きそう。

あとは冒頭のパトカーとの追いかけっこが、実はドリスが弟のために仕事を辞めてフィリップの元を去るがその後見るからに弱ったフィリップを元気付けるためにやってきたっていう冒頭がエンディングに繋がるパターンも大好きだから良かった。
きっとフィリップの髭で遊ぶのドリスだけよ。。。
ランチデートをセッティングして、最後実際の人物写すのも感動したな。
いい余韻に浸れる映画。


よく考えたら、全身麻痺の人に対して「君は普通だ」というのは明らかにおかしい。
人によるだろうけど、できないことはできないと認めた上でそれでも自分やその他のひとと同じように扱うって本当に難しいことだと思う。2人の絆に乾杯。
あちゃみ

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