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山猫のNのレビュー・感想・評価

山猫(1963年製作の映画)
3.0
2019.6.2(Sun)
地元の映画館で期間限定上映してたので、ヴィスコンティ好きとしてはこの機会を逃してはならんと思って観に行きました。
けど、初めて映画館で寝てしまった…笑
人間の老いや時代の変化がテーマだと思ったけど、そのテーマに対して尺が無駄に長く感じられました。映像としては役者、美術ともに常に美しくて、貴族文化の華やかさやヴィスコンティの美的センスがよくわかる素晴らしいものなんだけど、映像と物語がそれぞれ補完し合うものじゃなくてそれぞれが独立しているという印象を抱きました。ヴィスコンティ作品はだいたいそういう感じに思えるんだけど。映像美を追求した結果かもしれないしそういう作風がヴィスコンティであるということかもしれないけど、もう少し補完し合う関係性の方が好きだなと思いました。『ベニスに死す』とか『地獄に堕ちた勇者ども』あたりが個人的に丁度いいです。
でももっと歳を重ねたら感じ方も変わるんだろうなと思いました。この作品は特に。
でも何はともあれ、なかなか観れる機会がなかったので観れてよかったです。
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