だいぶ前に寝落ちしてしまい、続きを観るのをすっかり忘れてた作品。
主人公が魅力的な女(ファムファタール)により、抗うことができない犯罪に巻き込まれていき、結局は自らも破綻してしまう…。1938年、ジャンルノワールの本作は、この典型的な構図によりハリウッドのフィルムノワールの先駆けとも言える作品。
本作の主人公は突如として女性を殺害したくなる発作を抱えた鉄道機関士(ジャンギャバン)で、ファムファタールとなるのはシモーヌシモンである。
シモーヌシモン演じる人妻は養父と愛人関係にあり、夫に養父殺しの共犯を強要された彼女は目撃者である鉄道機関士に近づき、あっという間に虜にしてしまう魔性の女。
本作で夫が家に帰るとシモーヌシモンが猫🐈を撫でながら抱いてるシーンがあり、非常に小悪魔的であり、彼女自身が猫のようにしなやかで魅力的に描かれている。
ルノワールは本作の人妻役に雌猫をイメージしていたそうなので、『キャットピープル』と言う映画でも猫人間を演じたこともある彼女は適役だったのでしょうね。
wikiによると彼女は生涯独身を貫きましたが、多くの俳優や音楽家らと親密な関係を持ち、お付きのメイドによると興味を持った男性には誰でも私室への金の鍵を渡したらしい…と書かれていました。
ほんまもんの魔性の女でした😱