獣人の作品情報・感想・評価

「獣人」に投稿された感想・評価

DON

DONの感想・評価

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愛する女のために愛人を殺した男がいて、愛する女のために当の女を殺した男がいる。「私たちはもうこれ以上先へは進めない」というシモーヌ・シモンの台詞が予言するとおり、猛進する機関車から飛び降りるジャン・ギャバン。機関車もまた彼が愛した「女性」だった。

走り続ける欲望、安息としての死。愛欲映画の極北。
本多

本多の感想・評価

3.5
鉄道
愛着の対象、景色、誇らしい仕事場、狂気の沙汰、殺人現場、逢瀬の場、自殺現場

ナイフ、ワイン
趣味の良い商品、ナイフは凶器
ごじ子

ごじ子の感想・評価

3.7
冒頭の鉄道からの映像にまず圧倒され、期待が膨らむ。今なら殺人衝動の遺伝子なんてトンデモ映画扱いになりそうだけれど受け容れてしまえばなかなか含みのある素材。会話にしろシーンの短い切り替えにしろ集中力を要する緻密な構成で緊張感のあるフィルム・ノワール。
catsider

catsiderの感想・評価

3.5
ゲームの規則の前年ということで期待したが、汽車の速度と轟音に引き込まれたものの、獣人という設定でもたらされるのが嫉妬と殺意ならそこらの愛憎劇とそんなに変わらず、個人的にはやや肩透かし。
映画男

映画男の感想・評価

4.0
鉄道の疾走感。恋の疾走感。殺意の疾走感。彼らの生きることへの必死さに胸打たれますわ。
むぅば

むぅばの感想・評価

3.1
個人的にはそこまで面白いとは思わなかったです。

殺人衝動が出てしまう主人公の恋愛模様がメインストーリーです。

浮気やら殺人事件やら絡まり、物語は進んで行きます。

殺人衝動に悩むシーンがもう少し欲しかったなぁ、と個人的に思ってしまいました。

でも最後は好きです。最後の主人公の表情が安らかだったのが良かったです。
マサ

マサの感想・評価

3.0
獣人というやばそうなタイトル。冒頭からなぜ獣人となったかが説明が流れ、おー確かにやばそうな人。この話のすごいところは獣人というすごい設定があるのに、安売りをしないところ。じっくり物語を描き忘れた頃に発動!!う~ん、効果的。インパクト大!
Jumblesoul

Jumblesoulの感想・評価

3.0
ジャン・ギャバンが何とサイコパス役のサスペンス。
突然殺人衝動が起き、目の前の人は愛していようが誰でも殺したくなる男の話。
三角関係による殺人や不倫など恋愛要素もあるが、30年代にこの題材を扱ったというのは興味深い。
ギャバンは貨物列車の鉄道機関士役なので、鉄ヲタの皆さんにはたまらないシーンが盛り沢山。
電気羊

電気羊の感想・評価

3.3
代々から続く暴力傾向にある脳障害の遺伝に苦悩しながらも、蒸気機関車の機関士として社会に溶け込んでいる主人公。あるとき、乗り合わせた列車内で富豪の殺人事件が起きる。現場にたまたま居合わせた主人公は、殺人現場である富豪の客室から出てきた若妻と夫を目撃するのだが警察には何も見なかったと若妻をかばう。そのことが切っ掛けで若妻と惹かれ合い恋仲になるのだが。呪われた血筋を断ち切ることが出来ず、暴発した殺人衝動により若妻を手にかけてることに。愛する人を殺した自責の念と悔悟により、主人公は運転する機関車から飛び降り、自らの命を絶ち、内に巣くう獣を殺すことで最期にヒトになったんだな。
のん

のんの感想・評価

4.0

19世紀のフランスの作家、エミール・ゾラ原作の映画化作品だそうで、鑑賞後原作読んでみたくなりました。


ジャン・ギャバン演じる"呪われた血(暴力的衝動)"に悩まされる男ジャック。その後、セヴリーヌという既婚の女性に出会い恋に落ち………。


鉄道員のジャックが機関車を走らせるシーンは、彼が抑え込んでいる内面の衝動を印象づけていて素晴らしい。
一方、ジャックが恋に落ちるセヴリーヌは、夫と養父と三角関係に悩まされていて、こちらもこちらで煮詰まっているのがドロドロ。

そうした状況がラストに至ってどうなるか…。スタイリッシュなんだけどセンチメンタルでスリリングな描写にグッときます。


殺人衝動を抱えた主人公の描き方が、現代とはちょっと異なったタッチで興味深い。
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