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善き人のためのソナタのTSのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.3
これは痺れる傑作でした。

最初こそ、盗聴する話かと
思ってましたが、どんどん
面白いというか知りたくなっ
ていく状況に入りこんで
しまいます。

主人公のヴィースラーは
シュタージという国家保安省の
大尉で、反体制の疑いがある
作家のドライマンの家を盗聴
する役目を与えられます。

最初は忠実に仕事をしてましたが
いろいろある中で彼の心に
変化があらわれます。

ラストが良い映画の典型例ですね。
やはりラストが良ければ
その映画は有終の美を飾ります。

少しネタバレになりますが
最後、ドライマンがヴィースラー
に話しかけずに、その感謝の意を
自らの著作で示すというところが
もう感動しました。思わず涙が
出そうでした。
そしてヴィースラーの最後の
一言も痺れました。
ここで終わりだから
本当に〆がうまい。
〆がよければ、その後余韻にひたり
ネットでいろいろあらすじを
みてしまいますよね(笑)

最初はどうなるかと思いましたが
十分傑作に値するものでした。

一つ不満としては
タイトルの善き人のためのソナタ
とは曲名なんですが、あんまり
しっくりくる曲調ではなかった
ということ(笑)
まあそれも些細なことですw
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