好きな映画。久々に浸りたくて鑑賞。
かつての人気を取り戻したい兄弟ピアニストデュオ、The Fabulous Baker Boysに美貌のヴォーカリストが加わり、jazzとともに織りなす恋と人生の悲哀。
はぁ…何度観ても酔いしれる。
全編に渡って漂うしっとりメロウな大人のムードが本作の一番の魅力。
フランク(ボー・ブリッジス)とジャック(ジェフ・ブリッジス)の凸凹キャラ設定がいいんだよね〜。
このジェフ・ブリッジス、今観ると若ーい!
クールに抑えた演技とピアノを弾く姿がセクシーでほんと素敵。
最近のむさっ苦しいおじさん…おじいちゃん?ぶりもそれはそれで好きだけどw、こんな感じはまるでリチャード・ギアみたい。
実の兄でもあるボー・ブリッジスの三枚目なポジションがまた人間臭くていい。
美男美女っきりでなく、彼がいてこその作品。
『冒険者たち』でいうとリノ・ヴァンチュラ的な。
そしてなんといってもミシェル・ファイファー。
真紅のドレスを纏いピアノの上に寝そべってセクシーに歌う彼女の姿には、男性なら誰でも悩殺されるだろうなぁ…女性の私でもドキドキしちゃうのに。
ミスチルのアルバム『DISCOVERY』に収録されている『#2601』の歌詞に「ミシェル・ファイファー」のくだりが2カ所ある。この映画についての。
特に2つめは生々しくて桜井さんのメロメロぶりがよくわかる笑
この映画のよさはムーディーさだけじゃない。
絵に描いたようなサクセスストーリーにも安直なラブストーリーにもせず、3人の"行間"に見せる人生のペーソスがなんともたまらない。
どこまでも大人の味わい。