NAOKI

狼たちの午後のNAOKIのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
3.8
夏が来ます。
女性が急に薄着になってきて肌の露出が増え…
信号待ちのサラリーマンが上着を脱いで書類袋をうちわがわりにパタパタ扇いでる…
そんな街の光景を車から眺めながらエアコンを入れる。

今年の夏は記録的な猛暑になりそうです。去年もそんなこと言ってなかった?

1976年、学生だったおれがこの映画を見たのは春だったが…ニューヨークのうだるような夏の日に起こった銀行強盗を描いていたせいで…今でも夏が来るとこの映画を思い出す。

「狼たちの午後」
原題はドックデイ・アフタヌーン…犬が狼になっちゃってます。ドックデイというのは犬が舌を出してハァハァいうくらい暑い日という意味だそうで…ドックデイ・アフタヌーン…おお!なんてかっこいいんだ!若いおれは思いました…

実話で…当時アメリカのマスコミはこの犯人をアイドルとして祭り上げた(この犯人とほんとに似ていたのでアル・パチーノがキャスティングされたそう)…犯人の動機はゲイの恋人の性転換費用か欲しかったから…
まだ、十代だったおれはそんなアメリカを不思議な国だと思いながらこの映画を観てました…ただただうだるような暑いニューヨークの午後のイメージとアル・パチーノの相棒を演じたジョン・カザールの哀しさが強烈に脳裏に焼き付きました。

また夏が来ます。

ドックデイ・アフタヌーン…

ハァハァ💦
ハァハァ💦
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