記念すべき1100本目のレビューはスパイダーマン3。サム・ライミ版スパイダーマン三部作のラストを飾る本作。
2とは対照的に、3の冒頭は平穏に始まる。糸を紡ぎハンモックのようにしてMJと星を眺めたりするピーター・パーカー。しかし、謎の生命体がピーターへ寄生する。ブラックスパイダーとなったピーターは冷徹で攻撃的になってしまう。カメラマンの捏造に気づくや否や、彼を追い詰め解雇に至らしめる。しかし、そのことが回り回ってヴェノムを産むこととなるとは、、、
それにしてもサム・ライミ三部作は一貫してヒーローのヒーローたる苦悩を描いていたように思う。また、ピーターに限らず、ヴィランと化した人たちも性根から腐っているやつはいなかった。むしろ、強い思いがいつのまにか野心や嫉妬といった負のエネルギーへ転換してしまいダークサイドへ落ちてしまった人ばかりであった。
ピーターとMJ、そしてハリー。
恋愛と友情の結末。
一作目の『スパイダーマン』でのピーターとMJの逆さ吊りのキスを「私たちのキス」と表現していたのは好きだったな。にしてもピーターが調子乗ってやらかしたシーンはMJ並みに乙女心で腹が立ったし、そもそもピーターはnerdだったなと思い返したり笑。