どんなヒーローも傷付き、挫折し、苦悩があり、そんな中で間違いを犯しながらも、前に進んでいくという物語そのものが持ってるテーマ性、そして落とし所にハリー然り、フリント・マルコ(サンドマン)の件然り、「許す事」を持ってくる部分は良かった。
アクション面もシリーズを重ねる毎にどんどん進化しており、今作も特に序盤のハリーとピーターのチェイスシーンなんかは迫力満点だったと思う。空中戦のカメラワークなんかは特に印象的。
ただ、全体を通してピーターが調子に乗ってしまう描写とテンポがややとっ散らかり気味になってしまったのはエピソードの詰め込み過ぎによるものか。ヴェノム周りのエピソードがちょっと薄味になってしまった部分もあり、シンビオート寄生してなくても冒頭からピーターはイキリモードになってたよというツッコミも。
ただ、終盤のハリーとの共闘は胸熱だし、満を持して赤スーツ取り出す時に例のBGMが流れるのはやはり良い。