青春ドラマといえばそうなのだが、生々しかったり「家庭」が重い影を落としたりと、どこか典型的な日活映画らしからぬ手触り。
山内賢の恋心をわかっていながら振り回しお預けをする“小悪魔的お姉さん”という、芦川いづみ嬢としては珍しい役回り。
妙に艶めかしい、でもいつものように爽やかで。しかし(エセ)関西弁はぎこちなかった・・これはまぁ仕方なし。
わずか83分の中で様々な出来事がある~特に後半は矢継ぎ早~が、破綻せずまとめているあたりに往時の邦画の基礎体力のようなものを感じる。監督の名も知らなかったし他の作品も知らないが、やはり侮りがたし昔の日本映画といったところか。
ストーリー以外にも風呂場の指切りや浅草松屋屋上のスカイクルーザーなど、ワンシーンの見どころもいくつか。そして和泉雅子はピチピチして可愛いなぁ。