円柱野郎

クローズZERO IIの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

クローズZERO II(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

上映時間の半分は殴り合いなんじゃないかと思うくらい、ひたすらに闘いの描写が繰り広げられる。
でも抗争であっても、“ナイフは邪道”“拳で決着をつける”という非武装の美学の男臭さがカッコイイ。
前作でのラストバトルは多人数の乱戦→タイマンへ(しかも1年生が解説役w)という描き方だったけど、今作はさらに建物内で階を上がる毎に中ボス(?)が現れるといったマンガ的というか、ゲーム的な見せ方が面白かったね。
ひたすら殴り合うだけよりもそれぞれのキャラの見せ場も出来てたし、“先へ進んでいる”というイメージが持ちやすかった。

ストーリーは平たく言えば後日談なだけの話だけど、前作で畳みきれなかった風呂敷の残りを上手く消化していると思う。
滝谷源治は鈴蘭の頂上になれるのか、組長に救われた元チンピラ・片桐拳はその後どうしたのか、とかね。
女絡みの話は添え物化されてましたがw
個人的にはやべきょうすけ演じる片桐拳の、病室での涙の説得シーンにジーンとしちゃいました。
片桐は全く主人公に絡まなかったし、この話も完全にサイドストーリーではあったけどあの場面は良かったなあ。
片桐という人間の生き様が感じられました。

そういえば今作では学校の場面でも生徒しか出てこなかったな。
先生は存在しているのか?w
教育機能が働いているとは思えない鈴蘭高校(でもちゃんと卒業するんだけど)のイメージは、もはやファンタジーでもあるw
円柱野郎

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