健一

おもひでぽろぽろの健一のレビュー・感想・評価

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
4.6
『お前とは握手してやんねぇよ!』


これもコロナの影響なのでしょうか?
人は 世の中や仕事、生活が不安定になり それにより気分が落ち込んでしまうと 過去の後悔の念 がふと蘇ってくるらしい。
うつ病に苦しむ人は これが原因だとも言われている。
まぁ 今のコロナ禍の時代。気分が落ち込んでない人なんて ひとりもいないだろう。
私も うつ病まではいかないが TVのニュースなどを見ていて気分が落ち込む事があり 変な瞬間に過去の記憶がふと 蘇ることがある。
これ!なんなんでしょうね。
『あの時、告白すればよかった。』
『好きだと言えず別れてしまった。』
『あの時、サヨナラ言ったっけ?』
『◯◯君、あの時は ごめんね。』などなど。

そんな生活が何ヶ月も続くなか 昨日TV📺で「おもひでぽろぽろ」の実写版ドラマを見た。
主人公のタエ子は日々の生活に悪戦苦闘するなか 小学5年生の時の記憶が次々と蘇ってくるという話。
当然 私も見ていてアニメ版の本作の事を思い出さない訳がないわけで。

劇場公開時鑑賞済。
当然 お付き合いはしてないが、相思相愛だった女の子と鑑賞。
この子との初デートでした!
私は 男のくせにこの作品が大好きです。
おかしいでしょ!
恐らく大好きな女の子と見に行ったから今でも大好きなのだと思います😘。
映画なんて、映画鑑賞なんて、本来そんなものなのかもしれないですね。

27歳のOL タエ子。農業に興味を持つ彼女は 農家を営む義兄のもとへ向かう。
その道中、タエ子の前にはいつしか小学5年生の自分が現れはじめる。

正直 私は世代ではないが 『ひょっこりひょうたん島』『マイム マイム』など懐かしい名曲の数々がノスタルジックな世界へと私を誘(いざな)う。
学芸会、パイナップル、生理整頓(笑)、阿部君と。
昭和の女の子ならではの可愛らしくも痛々しいエピソードに 笑い、考え、涙する。
その中でもやはり『阿部君』のエピソードが一番衝撃的だったかな。

え〜、昭和に子供時代を過ごした男の子として言わせていただきますと、あの場で、あのシチュエーションで握手をしないのはどうかと思いました。
男の子の気持ち、女の子の気持ちがわかんねぇなぁ。なんて劇中では言ってましたが 私も分からなかったです。
とりあえず 素っ気なくでも握手はするでしょ!あそこは!

ラストに流れる 都はるみ さんの曲がジ〜〜ンと染みる『愛すべき作品』です。



劇場公開時 1991年8月
渋東シネタワー3
💺346 席
客入り 満席。 😊
健一

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