健一

オッペンハイマーの健一のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.5
ロッテンマイヤー。 😅



「アルプスの少女ハイジ」に出てくる車椅子の少女クララの豪邸にいる執事のオバさんです。
似てません?
オッペンハイマー
ロッテンマイヤー。 😰

というワケで。

第96回アカデミー賞
最優秀作品賞
最優秀監督賞(クリストファー・ノーラン)
最優秀主演男優賞(キリアン・マーフィー)
最優秀助演男優賞(ロバート・ダウニーJr.)
最優秀撮影賞
最優秀作曲賞
最優秀編集賞 受賞。

第60回('87)作品賞受賞の「ラストエンペラー」から本作まで受賞作は全て劇場で観ています。✌️
本作は日本🇯🇵にとってかなりデリケートな作品なので当初は劇場公開されないのでは?と言われてましたが、アカデミー賞 獲っちゃったら公開しないワケにはいかないでしょ!☺️

批評もさることながら興行的にも大ヒットし アメリカでは3億2580万ドル(23年度年間興行収入第5位)世界興収9億6030万ドルと特大ヒット!
『伝記映画』の歴代トップの成績を叩き出した!😳


さて本作 ネタバレあり。🤭


『観る』より『想像』するほうが、怖い。

アメリカで公開された昨年夏から年末まで色々論争があったようだが、あくまでオッペンハイマーという一人の男の栄光、挫折、苦悩を描いた伝記作品。
この内容で『日本劇場公開をどうする?』なんて議論するレベルではないと思う。

『原爆の父』と言われた男。
『彼がいなかったら・・・』と考えないか と問われれば、NOとは言えない。
本作では 日本での実際の被曝映像 や キノコ雲 といったような 心を痛める映像は全く流れない。

『広島に原爆を落とした。』 『長崎もです。』
あの大惨事を この二言 くらいで軽く流してしまう冷静さに逆に恐怖を覚える。

見せない恐怖。

本作でそれを感じずにはいられないのは日本人だけなのだろうか・・・

『当時の日本での惨状を映像でしっかりと伝えるべきだ!』
と我が師匠スパイク・リー監督は発言したようだが、本作での『この決断』を下したクリストファー・ノーラン監督に心からの賞賛を送りたい。
彼は『反戦映画』を作りたかった訳では無いのだ!
抱えられないほどの大きな責任を負った、そしてその責任を『果たしてしまった』男の物語に徹したのだ!

なので鑑賞後に『想っていた映画と違った』
と感じる人も多いかと思う。

しかし。

オスカー受賞も納得の力作。
映画館で観て損は無い。

キャストの豪華さがホントに凄くて!😳
『こんな小さな役にあんな大物俳優が‼️』の連発!
知ってる俳優さんを何人見つけられるか?も この重圧な3時間を密かに支えているキャスティングもお見事。
(マイケル・ケインが引退してなかったら きっとどこかに出てたはず。😞)

とは言え・・・

はっきり言って 娯楽作 ではない。
3時間 重圧、濃厚。漢字まみれ の大量の字幕があなたを襲い 鑑賞後の脱力感はハンパない。😮‍💨
なるべく後方の座席に座って鑑賞することを おすすめ したい。

『3時間の難解な作品』というアメリカ人が最も嫌うタイプの作品なのに 何故サマーシーズンのアメリカであれほど特大ヒットしたのだろうか?
どう考えても答えがみつけられない・・・

恋愛 と 戦争 にルールはない。
そして
『自分を突き詰める』ことにも
ルールはない のだろう。



2024年 3月25日 19:00〜
『TOHO新宿・109新宿・バルト9
3館同時公開 特別先行上映"TOKYOプレミア"』
新宿バルト9 screen 6 Dolby cinéma
💺387席
客入り 満席 👏👏👏

チケット取るの大変だった。 😰
バルト9のscreen6がDolby cinémaにリニューアルしてから初の来館。😁
キレイに生まれ変わってました。
ホントは109シネマズの35mmフィルム上映が見たかったんだけど 速攻で売り切れてた。😓
健一

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