子持ちのカイロレン

真剣勝負の子持ちのカイロレンのレビュー・感想・評価

真剣勝負(1971年製作の映画)
5.0
内田吐夢監督の遺作となった宮本武蔵番外編。説明すっ飛ばして面白いことしかやってない。大福餅のあんこだけ。これは凄い!
人質となった子どもを挟んで、武蔵の兵法と、梅軒夫婦のキャラクターが浮かび上がる憎いほど上手い脚本。反則とも言えるようなストップモーションとモノローグ、発狂する梅軒のやり過ぎ描写などなど、内田吐夢監督の演出は遂に武蔵の兵法と一体化。勝つ為には手段を選ばず。映画は畢竟暴力、 殺人剣即活人剣!