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上意討ち 拝領妻始末のtapes201のレビュー・感想・評価

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)
4.2
HD整理にてDVDで再見。何回目かわかんないすけど、やはり、面白いすね。不勉強だけど、本多の三船敏郎ってレアか。隠居後、いつもの総髪になって安心したけど。それだけ、藩士役というのが少ないのかも。ひらたくいえば、与五郎と市の愛に撃たれてとかいってるけど、伊三郎の婿養子としての二十数年余にわたる被虐のうっぷんの大爆発に与五郎、お市その他、もろとも引きずられたって感じを受けるのはやはり、キャスティングからで、伊三郎の三船敏郎、与五郎が、加藤剛というのに拠るところ大、そこに輪をかけて奥さんが、大塚道子っつーのが、本当に肝。これに尽きる。最高。しかし前回観た時はVHSでブラウン菅だったので、司葉子さま!と思ったなあ。殺陣の面では、屋敷、そして最後の仲代達矢を斬った後のそれは、やはり、素晴らしい。三船敏郎印。真の剣豪。捌きが速く無駄がなくかつ、とてつもなく重い。どうやら、テレビドラマ化されてるようで、観たいけど軽くググったら嫁姑の確執!とか、殿にあんなことを!とか、志低すぎるっつーの。馬鹿か?とか言い過ぎか。でも、92年版は、伊三郎が、加藤剛、奥さんが大谷直子でちょっと観たいけど、笑。長文ついでに、数点。与五郎と市の話を立ち聞きした伊三郎が、ちょっとはにかんでから、わざと足音を立てて入っていくところの三船敏郎が、凄くいい。そして市原悦子の存在が、素晴らしい。
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