あむ

幸せのちからのあむのネタバレレビュー・内容・結末

幸せのちから(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

優しい男性、そして強く立派なお父さん、クリス・ガードナーの名言だらけのサクセスストーリーでした!
そして、自分にとって恥ずかしながら、名前だけは耳にした事のあったウィル・スミスの初見作品となりました。

あらすじからもっと証券会社でのインターンの描写がメインなのかと思って鑑賞し始めましたが、どちらかと言うと、父クリス・ガードナーと息子クリストファーの親子物語だったように感じます。リアルなお金や生活の問題の苦しい描写も多かったが、温かかった。

生きることの難しさと過酷さ、働くことの大変さ…多方面からその痛みを描かれており、人生は苦しいものだと再確認させられました。
しかし、そんな人生の中に、守るものがある人間の強さや、幸せの追求についての斬新なナレーション、トーマス・ジェファーソンの名言等…そちらもまた大きな感銘を受けました。
幸せとは何か、正しさとは何なのか、とても考えさせられました。

そして、作中には沢山の名言がありました。
クリス・ガードナーの言葉は胸にグッと来るものがあり、息子への言葉の教育も素敵だと感じました。

「何かをやるなんて無理なんて誰にも言わせるな、パパにもだ。夢があるなら、その夢を守れ。自分が何かを出来ない奴は人にも、お前は出来ないと言う。欲しいものは自分で掴め、何としても。」と、伝えるシーンは胸が熱くなり、〝きっと〟と〝もしかしたら〟の違いの教え方だとか、そんな些細なセリフ遣いも良かった!

会社では自分が正当に評価されていないと感じながらも奮闘し、いつも片手にスキャナーを持ち、歩く姿は最後まで印象深く残っています。
何処でも、どんな時でも頑張り、踏ん張れる人間の強さは何にも勝ると言う事を教えてくれました。

個人的に名言をまとめておきたく、こちらのレビュー外にもノートに沢山書き出してしまいました( ˊᵕˋ ;)笑

これまたトーマス・ジェファーソンと言う名も初めて耳にし、どんな方か知らず調べると、政治家で第3代アメリカ合衆国大統領…お恥ずかしい(><)彼の言葉は冒頭にあった〝独立宣言書〟の言葉を引用し、
人間には生きる権利
自由になる権利
幸福を追い求める権利
「なぜ彼は幸福にだけ追い求めると加えたのか。もしかしたら幸せとは追い求めることしかできないのかもししれない、実際に手に入れることは出来ないのかもしれない。どうやっても。彼は何故それを知っていたのか。」と言うセリフから惹かれ色々調べました。
彼もまたとても素晴らしい思想の持ち主だと言うことが分かり、色々辿ってしまいました。

物語の中で何度も繰り返し使われる、〝わたしの半生の物語〟と言うワード。この章は…バスに乗るだったり、走るだったり☺︎笑
最後、「このささやかな章、そのタイトルは幸せ」で人の幸せの形は様々だと改めて教えられた気がします。
クリス・ガードナーの人生は客観視すると、とても幸せからは程遠かったのに、彼は自分の手で掴み取り、そして叶え、最後は幸せと言う言葉で締め括った。ちゃんと息子を守り抜いた。
たまにやんちゃもしていたけれど( ¯ω¯ )笑
でも、母リンダは?無責任では?と、ちょっと感じてしまった…( -᷄ ˍ-᷅)

ストーリー性よりも個人的には胸の奥に訴えかけるメッセージ性の方が強く残りました。
最後の上司からきちんとお金を返して貰えた、小さなホッコリシーンも良かったなぁ。

自分用に、ごちゃごちゃになってしまいましたが…終始とても観やすく、分かりやすい、メッセージ性の強い作品です☺︎❤︎

追記
主人公の息子役にはウィル・スミスの実の息子であるジェイデン・スミスが配役され、親子共演となった。
この映画は実在するクリス・ガードナーの半生が元になっているが、劇中の最後のシーン(クリス役のウィル・スミスと息子が手をつなぎ歩いていくシーン)でクリス・ガードナー本人が登場し、2人の横を通り、それをウィル・スミスが振り返り見つめるという場面がある。
このエピソードを知り、改めて鑑賞したくなりました\( ˆˆ )/凄い!ラストの手を叩くシーンも、作中に流れる音楽も印象的だったなぁ。
心に留めておきたい名言も忘れたくない!

過酷な人生でも、いつか自分の物語にも、幸せと言う二文字を並べてあげたい。
みんな人生は、自分が主人公だから!
ちゃんちゃん♪笑
あむ

あむ