アラバン

セブンティーン・アゲインのアラバンのレビュー・感想・評価

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)
3.5
ダークを見終わった後だけに、とてつもなく軽い映画を見たくなり、この作品をチョイス。

毒にも薬にもと言うとアレですが、一定の面白さは十分に担保されているので、さくっと見るには最適。

妻から離婚を突きつけられ、高校生の子供たちからも相手にされない冴えない中年オヤジが、ある日突然高校時代のイケメンな自分に変身してしまい、子供たちの通う高校に乗り込んでいく。

パッとしない主人公が正体を隠して、身近な人のヒーローのような存在になり、正体がバレそうになりながらもバレなかったりするパターンは、やはり見ていて楽しい。

失いそうになって初めてその大切さに気付かされた、みたいなストーリーもハートウォーミングの定番のようなもの。

しかし、大して大切でなくても自分の手から離れそうになると途端に価値があるように感じてしまうものなので、大切さに気付かされたとか、そんなポエミーなものではなく、単に自分のものじゃなくなりそうな不安定な状況限定の、付加価値爆上げバイアスと云う気がしないでもない、、、

と、ひねた事を言ってみる。
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