青春映画の古典と聞き、Netflixで鑑賞。
生徒5人が、ある土曜日の朝、学校の図書館で補習を受けさせられる。
それぞれが異なる派閥(英語ではスクールカーストっていう言葉は使わないようで、英語版wikiだとcliqueと表現されていた。)に属しており、princess、athlete、brain、criminal、basket caseと称され、普段の生活ではお互いに関わりを持たず、文字通り別の世界に生きている。
そこに教頭が現れ、席から動いてはいけないこと、寝てはいけないこと、そして、「自分は何者か」について作文することを1千字の作文をすることを求める。
スクールカーストを描き、その後の青春映画に絶大な影響を与えたといわれる本作。確かに、自分の映画の記憶と照らし合わせて、既視感のあるシーンやストーリー展開があり、モロにその影響を感じることができた。
自分の自意識やコンプレックス、周りからのレッテル貼りの中で、どうやって自分を見つけていくかということは、現在も変わらないテーマとして扱われ続けている。
最近だと、ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングルのリファレンスとしても挙げられていたし、ネトフリのセックスエデュケーションもこの映画の系譜で、同じテーマを多彩なキャラクターとエピソードでより複雑かつ豊かに描いていると思う。
最初は言葉も交わさない5人が図書館から抜け出し、マリファナを吸い、自分のことについて話す。相手を理解しながら、自分のことを理解するという過程によって、ある特定の面でしか捉えられていなかった自分と世界が開放されるラストシーンは爽やかな気持ちになる。
全てのティーンエイジャーが見るべき映画。