拓風

男たちの大和/YAMATOの拓風のレビュー・感想・評価

男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)
2.4
WOWOWで録画したものをスマホで視聴。

それに絞れば好きな人も多いであろう戦艦、なかでも大和の話。

建造時はすでに戦艦が活躍する世界ではなく、世界最大ではあるものの世界最強ではなかった戦艦大和。
豪華な内装や待遇であったのに目立つ活躍もなかったことから大和ホテルとも言われた。

最後の出番はすでに制空権を奪われて空から狙い撃ちされるであろうことは容易にわかる沖縄に向かい、到着しなら陸地に乗り上げ陸上砲台になるなどの無茶苦茶な作戦で「一億総特攻の魁として」水上特攻。もちろん到着することもなく海に沈む。

その話を乗組員を中心として、その後の現代パートで挟んで描く。

こういった現代パートを挟むやり方は戦争映画ではよくある描き方だけど今作に関しては正直必要ない気がする。
その時間を最後の作戦会議に費やすなどメインパートの肉付けにしといた方が良かったのではないだろうか。
あの場面では作戦に対する色々な人の色々な思いも後にわかっており、もっと深く描けたはずだと思うが、あっさりしすぎていた。

出演者の中で中村獅童はちょっと振り切り過ぎなキャラだと思ったが、他はよかったように思う。
最後3人が同じ画角に収まるように動いてくるのはちょっとおかしかったが、全体的な戦闘シーンについては、ある程度激しさや悲しさは感じた。

あとは音楽なり過ぎ。
良い曲だとは思うけど隙があれば流れており正直気になる。
ここで何か思えよ、というスイッチなのかと感じるほど場面ごとになり続ける。
戦闘シーンなども音楽はいらない。爆発や銃撃の音で充分伝わると思う。

スマホで見たから、特にCGなどで目につくところはなかった。
昔の特撮やCGを今の綺麗に見える環境で見てダメ出しするのは野暮だなあとは思う。
そんなこと言ってたらマトリックスでさえもう見れないよ。

なのでそう言うのが気になる人は、いっそスマホなど小さい画面か荒い画面で見れば気にならないと思いますです、はい。
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