拓風

BLUE GIANTの拓風のレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.3
原作は好きで読んでいる。
紙面には絶対に乗らないのに読んでいると音を感じられるような原作が好きで、期待を込めて鑑賞。

スタートからして結構端折ってるところから始まり、全体的には駆け足で進んでいくのでそれぞれが浅く感じたところは原作勢としては物足りないポイント。
できることであれば、アニメシリーズとして描いてくれれば良いくらい。

反面、演奏シーンは迫力満点。
漫画では表せなかった所を音と映像でしっかりと表現していたのでその点は大変満足。
ただ初期のドラムの下手さはわざとらしい様にも感じたし、漫画を読んでいる時はサックスの音圧がもっとあるイメージではあった。

ラストの演奏部分は原作と違うものの、このまま原作を追うならしない方がよかったかもしれないが、一本の映画としては有りだったのではないかと思う。

あと、個人的にではあるが、俳優が声優をすると顔が浮かんで若干ノイズになる気がする。

あくまで原作既読の上、副読本ないし参考資料的に補完できた一本。
これが原作未読であればどういう感想になるかわからないけれど、逆に変な予備知識もないのでより純粋に楽しめるかもしれない。
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