NAO141

フォーン・ブースのNAO141のレビュー・感想・評価

フォーン・ブース(2002年製作の映画)
3.6
「電話を切ったら殺す」

舞台は〈電話ボックス〉ただ一つ。
ワンシチュエーションで描くめちゃくちゃ低予算な作品であるが、終始緊張感があり面白い(…いや疲れる笑)。81分の作品でサクッと鑑賞出来るが〈姿の見えない犯人に狙われている〉という緊張感でサクッと観たのにドッと疲れる作品笑。

「なぜ俺!?俺が何をした!?」
何故?どうして?誰が?、という心理的要素の詰まったスピード感ある良作。
限られた状況下にある人間の極限状態をスリリングに描いているという点では『CUBE』や『SAW』等に近いソリッドシチュエーションスリラーでもある。
ちなみに私は『CUBE』や『SAW』は一回観ただけでアウト…苦手…もう観ないな…苦笑。

物語の最後で犯人(キーファー・サザーランド)登場となるが、本作の魅力(というか怖さ)は、鑑賞後に〈結局犯人は何がしたかったのか〉がさっぱりわからないという点である。事件解決!!のように見えて実は事件解決にはなっていなかったというラストも、、怖い。けれど上手い終わり方だなと感じた。

公衆電話が突然鳴ったら、携帯電話に見知らぬ相手から電話がかかってきたら、さて、あなたは電話に出ますか!?
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