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キングダム 運命の炎のNAO141のレビュー・感想・評価

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)
4.2
〈満の満です!満の満々足です!!〉

日本映画もここまで来たかぁ~!
(舞台は中国だけどね笑)
有名コミックやアニメの実写化となると「え…大丈夫かな…」という気持ちになるものだが、この作品は間違いなく成功している部類。かつ、スケールが大きく日本映画の新たな1歩(挑戦)を感じるね。あのジョン・ウー監督の『レッドクリフ』にも負けない傑作シリーズだと思う!!今後も間違いなく期待できる!!

本作は秦国の若き王である嬴政(えいせい)がなぜ中華統一を目指し修羅の道を歩むことになったのかを描く前半と、秦国滅亡の危機を救うために信(しん)が飛信隊という自らの部隊を率いて趙軍に立ち向かう〈馬陽の戦い〉を描く後半の二部構成になっている。そして実は本作そのものが『前半』の扱いで、次作が『後半』となる本当の意味で二部構成の大作でもある。この〈馬陽の戦い〉は『キングダム』という作品(コミック)では非常に重要な戦いであり、二部構成で描く価値は十分にあるといえよう。本シリーズで強烈なインパクトを放つ大沢たかおが笑…いや、王騎(おおき)将軍が次作では大活躍する事であろう。

その王騎将軍だが、演じる大沢たかおの癖が強すぎる素晴らしくも面白い芝居に毎回毎回ツボってしまう笑。騰(とう)との謎のやりとり(?)然り、威厳があって強いのにギャグっぽいキャラが最高過ぎるね笑。そして本シリーズのもう1つの見処は超豪華な俳優陣!李牧(りぼく)にはあの俳優が!!そして王騎将軍と宿命の闘いを繰り広げる敵の総大将である龐煖(ほうけん)を演じるのはなんとあの俳優さん!!あの大沢たかおに対抗出来る敵の総大将(俳優)って誰だよ…と思っていたら〈あの方〉で納得!!笑笑。これは次作、激しい闘いになるのは間違いないぞ~。

本シリーズの主役である信を演じる山﨑賢人が本作『キングダム 運命の炎』の大ヒット御礼舞台挨拶の時に大沢たかおから熱いメッセージをもらい涙した事は有名な話であるが、本シリーズを通して山﨑賢人が大沢たかおから学んでいる事は多いのだろう。彼らの関係性がわかる素晴らしい舞台挨拶だね!本シリーズに今後も期待すると共に、山﨑賢人のこれからの俳優としての成長にも期待したい。王騎将軍と信の関係性、大沢たかおと山﨑賢人の関係性が見事にシンクロしていて素晴らしい!
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