きんゐかうし卿

Virginia/ヴァージニアのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

Virginia/ヴァージニア(2011年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

 
 
 
 
自宅にて鑑賞。F.F.コッポラ製作・脚本・監督作、原題"Twixt"。F.ミラー風の画面で、D.リンチの世界を描こうとしたのだろうが、ストーリーが弱い。恐らく迷い乍ら作ったのではないか、回収出来ていない伏線の様な意味が無いと思われるシーンや薄っぺらいプロット等に作り手の混乱がその儘、現れている。E.A.ポーと云う味付けも台無しだし、意味ありげな田舎町にその謂われ、時計台やカルト等、魅力的なガジェットや世界観が活かされていない。テロップやナレーション(独白)等が、説明的過ぎるのも気になる。45/100点。

・贔屓のV.キルマー、驚くべき体型になって“ホール・ボルティモア”として登場。“V”を演じたE.ファニングの持ち味も物凄い白塗りの下に隠れてしまい、A.エアエンライクの“フラミンゴ”のメイクも何だかだけど、B.チャップリンが“E.A.ポー”によく似ていたのだけがキャスト面の救いか。

・コッポラには悩める内面を映し出した様な本作みたいな幻想譚や恋愛モノ等では無く、もっと骨太な作風の往年を髣髴させる一作が観たい。

・鑑賞日:2013年1月27日
★☆ 某サイトより転載 ☆★