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ゴジラVSビオランテの655321のレビュー・感想・評価

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)
3.3
良くも悪くも今までのゴジラシリーズをなぞっている印象。

自らを滅ぼしかねない人類が持つ科学力への警鐘、トンデモ超兵器に、胡散臭すぎる外国人工作員SSS9もゴジラ映画ではお馴染みの浮世離れ要員だ笑

そんな中、今までのゴジラ映画をブッチぎって素晴らしいのが 歯 ‼️
勿論全体的な造形もカッコ良く、質感も技術の進歩を感じられる素晴らしいものだけど、歯と爪は特に凄い。
生物としてのリアリティを保ちながら、現実に存在する生物を超越した「怪獣」としての確かな重厚感。
外国人工作員よりも遥かに突飛な存在であるはずなのに、黄ばんだ歯、黒い歯石の使用感現実感を担保にゴジラとビオランテは確かにここに居る。そして同時に二重歯列にする事によって生理的な嫌悪感もある。

調べてみるとこの映画のストーリー原案コンテストの公募作品5025本の中から選ばれた小林晋一郎さんは本業が歯科医!
どうりで。

個人的には今までのシリーズで一番好きな怪獣っぷりでした。
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