Habby中野

星は何でも知っているのHabby中野のネタバレレビュー・内容・結末

星は何でも知っている(1958年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ヒョロヒョロと手足を持て余すように気弱なのに顔立ちが異様にかっこいい岡田真澄とテレビで神秘的なキャラを演じた後の楽屋でガンマンのまねをするお茶目な丘野美子、それに平尾昌晃の最高のライブシーン(Lucilleの日本語カバーとかすげえグルーヴ)にもうヘロヘロ。『ローマの休日』の影響はありそうだけどもっと民衆的な目線で角度をつけた脚本と隙のないテンポの良さ。何よりどうやって撮ったのかわからない、光源のほとんどない夜のシーンの美しさ。物語内外からあらゆる必死さ、力強さが溢れている。50分でこのクオリティ。
昭和30年代後期、注目作家がまた増えてうれしい。
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