とがぴ

オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーのとがぴのレビュー・感想・評価

5.0
「もしも仮面ライダーがショッカーに敗北したら」

一言で表すと、仮面ライダー版BTTF part2。

オーズの時間軸に電王と時間移動のクロスオーバー、そこに仮面ライダー最終回(第98話)のifストーリーを組み込んだ設定が素晴らしい。

仮面ライダー1号・2号が本来なる筈だった「悪の秘密結社・ショッカーによって生み出された史上最強の怪人」という展開が物語上の主要登場人物による歴史改変行為(故意ではないが)により実現される。

基本的に主人公サイドは終始劣勢で、あと一歩で最後の希望だったオーズと電王チームも完全敗北寸前だった所をライダーらしい展開で大逆転し、最後は総攻撃するカタルシスが良い。

この映画でキーとなってる1号と2号がTVシリーズ本編以上に元来持ってる本質的な魅力を見事に演出してみせる。一言で表すと、「非常にカッコいい」。単純な事だが、このストレートさ具合が最初から最後まで本当に力強いのだ。

自分が1号ライダーが大好きになったのはこの映画がキッカケと言っても過言ではない。

ラストバトルがダレてしまうのは米村脚本特有の悪癖ではあるが、そこに至るまでの過程は何度でも観たくなる程の奇跡的な完成度。

「仮面ライダーは正義の味方」

当たり前のメッセージを、改めて提示してくれた40周年記念作品に、感謝を禁じ得ない。ありがとう、仮面ライダー。
とがぴ

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