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エレファント・マンのnowhereのネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・マン(1980年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

個人的感慨。初公開から40年。どんなストーリーかは知っていた。音楽も、いくつかのシーンも。しかしその後のビデオレンタル隆盛の時代も(TVで簡単に放送できるような作品ではない)含め、なぜだかスルーしてきたが、ニュープリントの綺麗な画面で堪能。ようやくだ。白黒が美しい。感動ポイントとしては冒頭のアンソニー・ホプキンスの医師の涙に尽きる。しかしその後の感情の流れとしては、周囲がなぜあれだけメリックに共感するのか、いまひとつ伝わってはこない。容貌は彼のせいではないから同情に値しよう。でも、だから感動するかというと別問題。クライマックスが劇場でのただの観客である(好奇の目に自らさらされるだけ)。そして普通の人と同様に寝ることが自殺になるというのは崇高ではあるものの、共感のラインには届かない。デヴィッド・ボウイが演じたという舞台も観たくはなった。アンソニー・ホプキンスが十数年後にレクター博士になる夢想。また、ウルトラセブン幻の12話を想起した僕はやはり不謹慎? 最初の、象のイメージシーンもなんだかなぁと矮小化されてしまうのであった‥
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