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トラックのnowhereのネタバレレビュー・内容・結末

トラック(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

むきたての茹でたまごのように、つるるんとした肌のチングと、返り血と汗でぐちゃぐちゃのユ・ヘジン、いつものかさかさ肌。どっちが犯人、どっちが被害者、と時折錯覚。ご都合主義を強引にねじ伏せていく韓国映画のパワーは感じる。徐々に真相が明らかになっていくまでの道行はスリリング。かなりドキドキが続く。それでも殺人の動機が狂気というだけならば、巻き込まれて2度殺される(?)荷台の女性はあまりにも可哀想ではないか。そういったサイドストーリーをもっと練れば、ユ・ヘジンに、もっと共感できる作りにできたはずなのに。惜しい。そしてこれが13年間、日本で公開されなかった理由か。
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