どーもキューブ

エレファント・マンのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

リンチ監督の象人間と呼ばれるエリックについて


アポリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。

1981年作品
脚本(その他2人)監督デイヴィッドリンチ。
製作メルブルックスほか。


2020年なんとか禍とかいう世間流行してる昨今。

劇場は、リバイバルと新作の共存してるプログラム編成。その中でも嬉しいニュースがツィッターにあり。私のお気に入り監督、デイヴィッドリンチ監督メジャーデビュー作品「エレファントマン」が再公開ニュース。

ここでお気に入り映画監督、デヴィッドリンチおさらい。

目覚めたら私は、消しゴム頭。処女作からねじ曲げてきた「イレイザーヘッド」(ショートパッケージDVD所持)

世紀の失敗作といわれた「デューン砂の惑星」(未見。見てみたい)

ある朝わたし耳を拾った「ブルーベルベット」(DVD所持)

リンチのワイルドで行こうでカンヌパルムドール受賞「ワイルドアットハート」(DVD所持)

一大旋風を巻き起こしたテレビ版の映画版「ツインピークス」劇場版

リンチの中でも最も難解なドライビング人生「ロストハィウェイ」(DVD所持)

おじいさんの物語、久々普通っぽい映画。おじいさんトラクターで進め「ストレイトストーリー」

ある現場で幻覚錯覚大混乱「マルホランドドライブ」(DVD所持)

やっぱりなんだかお部屋や室内で大錯覚幻想。引退作と言われてる「インランドエンパイア」

リンチの音楽アプローチ、ライブで1本。Duran Duranライブをリンチ風に味つけた「デュラン・デュラン、アンステージド」

もちろん「ツインピークス」は、ビデオ屋で新作レンタル返却をまちぶせしてた高校生でした。筋金入りのリンチファンかも。

そして昨年続ツイピーを見て再び殴られ埋葬されました。つまり最高!
「ツインピークスリミテッドイベントシリーズ」クーパー捜査官は2人いるスペシャル。

という鑑賞経歴。

どうせ!東京だけだろうなあ?と思ったら。まさかのイオンシネマ西さんで上映。さっそく行って見てきた。


まさしくリンチの障がい者で1本の映画だった。大前提の話しで、まず見終えた後に、

まず、
まずですよ、

デビィッドリンチ、1番普通。

いや題材や性質やキャラは普通じゃないんだけど、フツーの映画撮っていたこの事実ね、手触り、フォルムね。まず、びっくりにびっくりした、本当に真面目に物語を繋いでいたのがびっくり。

最近「ツインピークスリミテッドイベントシリーズ」を見たのが記憶に新し過ぎてね。実質リンチ最新作は、もうテレビドラマの枠を飛び出し過ぎて、脱線、スプラッター、超越も、化け物も、異次元の部屋も何でもありが基本なんで。ちなみにリンチはこれで引退するかと思われるほどやりきってます。ぜひ。普通の推理ドラマとか、ファーストツインピークを期待すると完全に間違えます。ご注意ください。

安定のアンソニーホプキンスの医師。信念もちエレファントマンを導く役。ホプキンスの動じない心最高だった。ここから「マジック」のあの役やら「羊たちの沈黙」のレクター博士があるのでわないか?!

それにもましてエレファントマンたる、障がい者をジョンハートがやっていたとは驚いた。エレファントマンから品と人間らしさを生み出した舌っ足らずの喋りは必見。


それにもまして実は1番ひそかに感動したのは、見ながら、これって「奇跡の人」じゃないの?ってチラって思って見終えて調べたら、アンバンクラフト「奇跡の人」のサリバン先生じゃないの。それだけで充分感動した!

デビィッドリンチって作風一見して無茶苦茶、不条理、異次元感覚ととっつきにくい要素満載に見えて、実はこういうリスペクトゲストやら、オマージュをたまに出してくるので嬉しい。

例えば「ワイルドアットハート」の蛇皮ジャンは、「蛇皮の服を着た男」マーロン・ブランドからとか。「乱暴者」のコスプレを「ツインピーク」続編では、モロぱくりしたキャラが登場したりとか、さり気なくやります。きっとマーロン・ブランド好きだね。

リンチもきっと普通の映画を撮ろうと思えばとれるのに、あえて、自分のアート性にこだわりまくった映画を作ってるんだなあと思えるようになってきました。それはその数々のオマージュからそれはわかる。

眼鏡がサリバン先生ことアンバンクラフト。アンソニーホプキンスの役回りにあたる。

ラスト付近の駅のシーンはなんとも直球な人間宣言で胸に突き刺さる。必見。

とにかく普通の映画で驚き
とにかく異常、正常をコントラストにした素晴らしき実質デビュー作でした。


さて
リンチ監督の象人間と呼ばれるエリックについて

リンチファンはもちろん!
見てください!

追伸
結構ふつうの映画やろなあと思ってたら、本当わりと硬派に作っていて、本当本当びっくりした。硬くて寝そうだったほど。あとは「砂の惑星」のみ!

あと全然話題にも無視されてもいますが、「ツインピークスリミテッドイベントシリーズ」は凄まじいです。

filmarksおさらいレビュー付け足し版
どーもキューブ

どーもキューブ