nagashing

恋のエチュードのnagashingのレビュー・感想・評価

恋のエチュード(1971年製作の映画)
4.0
エピローグにいたってついにナレーションではなくレオー自らの口で語られる心情「これがぼくか。老人のようだ」、そしてトリュフォー印の子どもの群れに挟まれて去っていくラスト。これが歳をとるほど沁みる。所作の細部ににじませていたドワネル感をしだいに解消させ、メロい文芸世界に同化した帰結としての「老化」っぽいのが真に迫る。「印象・日の出」まんまな色彩の海と太陽にぶちアガった記憶があるのだが、そもそもそんなショットはなかった……おれが昔みたものはいったい……
nagashing

nagashing