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明日へのチケットのtoのレビュー・感想・評価

明日へのチケット(2005年製作の映画)
5.0
流し見するつもりが、2話のキアロスタミでオッとつかまれ、1話に戻って見てからの、3話のケン・ローチ。さすが。長距離鉄道にサッカーから難民の事情まで盛り込んで、葛藤からのカタルシス、すごいわ。

キアロスタミのも、最初に、えっ?という、思い込みの逆転があり(何ていうんだっけ)、その後は、見る側も気をつけよう、と思って慎重に=集中して見てると、負の感情の盛り上がりからの、あらーという結末。途方に暮れるおばさんの心情があらわ。あぁ、これは映画で、この人は演じてるんだよなぁ、と頭でわかっていても、まったくそう思えない、軍人の未亡人の、傲慢で後悔してる人、としか思えない。自然すぎるのに、短いなかにドラマがあってすごい。亡くなってから過去の行動が取り沙汰されているキアロスタミだが、映画づくりはうますぎ。
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