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アトランティス/失われた帝国の655321のネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

一見すると純粋な冒険譚に見える。
でもこれ実はめちゃくちゃ怖い話だと思う…。
あくまで私の解釈では。

マイロは祖父の親友だと言うウィットモアの援助を受けて、用意された仲間と共にアトランティスに向かって出発する。
この時に見送るウィットモアが後ろ手に🤞サインをしている。
意味は“嘘”。
つまりウィットモアが用意した乗組員達は彼の指示によってこの後裏切ることは決まっていた。

マイロ以外のキャラの目的は金。
マイロだけがアトランティスに考古学的な価値を求めていた。
勿論どちらも間違いではない。
だから金が目的である乗組員の中にも善人悪人がいる。

アトランティスのクリスタルの不思議な力は“先祖”の力であることも、マイロがこの帝国に惹かれる理由として納得できる。
そしてマイロはアトランティスに残ることを決断する。
一方で、黄金を手に入れ帰還したウィットモアの仲間達はなにやらリハーサルをしている。
どうやらアトランティスを発見したことを記者会見で発表するつもりは無さそうだ。
そのウィットモアのもとに、マイロから「祖父の感謝と共に」という手紙を添えてクリスタルが届く。
ウィットモアが首にかけるとクリスタルは光り輝く…。

あの光は祝福なのか、罰なのか。
マイロに悪意は無さそうだけど…。
表面上、ウィットモアは悪人として描かれていないけどこの物語の黒幕は彼だ。
そもそも「祖父と親友」も彼がそう謳っているだけで、マイロは存在すら知らなかった。それを尋ねても「ワシはプライバシーを守る主義でね」と答えるのみ。
真実は観客にはわからない。
しかしクリスタルとは先祖の記憶。
アトランティスの存在を隠そうとする彼をマイロの祖父は見ているはずだ…。
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