chunkymonkey

アダプテーションのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

アダプテーション(2002年製作の映画)
4.0
グチャグチャなのに何となくちゃんとまとまってるこの感じ割と好き😊珍しい蘭の花とそれを不法採取する男性を取材した「The Orchid Thief」という本を映画化するための脚本を書こうとして苦戦する脚本家チャーリー・カウフマン自身の姿を描いた映画。

自分のことを描いているだけあって、脚本家の苦労や心のモヤモヤがストレートに伝わりなかなか興味深いなぁと感じつつ、まあでもダラダラウジウジしてるだけでこれどーすんの... と思いきや、ラスト30分の謎展開で、いや、コレある意味マジメ(?)に原作本の映画化脚色作品(adaptation)になってる!?

終盤の突然動き出す展開が突拍子ないにも関わらず、そこに至るまでウンザリするほど丁寧にチャーリーの心が描かれているので、めちゃくちゃなストーリーでもすんなりチャーリーに感情移入できるようになって最後は普通にほっこりする。これも含めて計算ならホントすごい!

この映画、実際にこの題材となった本を映画化しようとしてチャーリー・カウフマンが苦戦して、じゃあそれも含めて映画にってしたそうだけれど、そもそも論としてなんでこの本を映画化しようという企画が持ち上がったのかが不思議でならない。

要はどんなつまらない本でも映画にできるってことか。ようわからんけど、今後もどんな脚色映画が出てくるのか楽しみになってきた気がしました。
chunkymonkey

chunkymonkey