たらこパスタ

アデルの恋の物語のたらこパスタのネタバレレビュー・内容・結末

アデルの恋の物語(1975年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

アデルの表情や言動が非常に魅力的で目が離せなかった!

シーンごとの繋がれ方がやや不連続さを感じて、次のシーンに行く前の暗転時に次はどんなところが観られるんだろうとワクワクし前のめりになりました!時間の流れをブツっと切るよな短いシーンがアクセントになってそこも魅力的でした!
また、ワンシーンごとに流れの起伏があり面白かったです。個人的に、神経質な描写にも独特のポップさや温かみを感じてそういう部分が好きです!

イザベルアジャーニさん演じるアデルが愛に追い迫る様子は何かに取り憑かれたようで気迫があった。お姉さんと自分を部分的に同一化して、海を渡り外に出ようとする願望が、彼女の内面の不安と孤独によって、ピンソンと愛し合うという非常に限定したスケールの事柄に合理化されているような印象もうけました。
彼女が執着を見せる行動ひとつひとつ側から見たら奇妙で怖いと感じるかもしれないけど、上記のような印象があったからこそ行動原理に共感していく部分があり話が進むにつれてアデル視点で話にのめり込んでいました!
また、アデルの執着心のある行動の数々はどれも美しかったり可愛かったりもして、彼女に寄り添った写し方だったようにも思ったのでその要因もあるかもしれません。
たらこパスタ

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